学力向上にも、「他者信頼感」と「自己肯定感」が大切

学力向上にも、「他者信頼感」と「自己肯定感」が大切
学力のことを考えると、就学前から教科書やドリルを与えて、ある程度のレベルまで勉強ができるようにさせなければならない、と思う方もいると思います。
しかし、就学前に身につけておきたいのは“学びの基礎”であり、「ここまでできなきゃダメ」とラインを引く必要は全くありません。
もうすぐ小学生だからと、焦ってドリルをたくさん買ってきて、『さあ、やりなさい!』と急に詰め込ませるのが1番よくないんです。
それよりも、『好きなことを深掘りする』ことがこの時期には大切です。
好きなことをしていると、それが好きなことから得意なこととなります。
そして自信がつき、自己肯定感が育っていきます。
また、地頭と集中力が鍛えられるということも、研究で分かっています。

例えば、よく踊っている子にはダンスのDVDを買い与えて見ながら踊れるようにしてあげる、昆虫が好きな子には昆虫図鑑を揃えてあげるというように、興味の方向性を伸ばすものが良いです。
サッカーが上手な子が両親から始めてもらったプレゼントがサッカーボールなんてことがありますよね。
まずは、子どもをよく観察することが大切です。
車に目がない子、音感が良い子と子供にはそれぞれ特徴があります。
その子の好きなことを伸ばして、自己肯定感、地頭、集中力を育ててあげましょう。
絶対に、『いつまで踊っているの!落ち着きなさい』『虫ばかり見ていないで、勉強しなさい』とは言わないでくださいね。
また、子どもが好きなことに親が共感して応援してくれることで、親子関係にも良い影響が出てきます。

子どもは、自分を理解して応援してくれる親のことが大好きになります。
自分を否定されない安心感の中で育つのは、他者への信頼感です。
この基本的な信頼感は、他者だけでなく、自分自身を信じられることにも繋がります。
就学前に“勉強”があまりできなかったとしても、好きなことをたくさんやらせていれば、就学後、学力の伸びに期待ができます。
逆に、好きなことをあまりやらせずに強制的に勉強をさせていると、入学当初は勉強ができても、その後伸び悩むという子どもがたくさんいるんです。
『他者信頼感』と『自己肯定感』がしっかり育った子は、自分を信じて頑張ることができるため、将来伸びていきます。
今はこんなことが役に立つのかと心配になるかもしれませんが、逆にこの2つが育っていないと、『やればできると言われても、信用できない』『自分はどうせダメな人間だから頑張っても無駄だ』という感覚をもち、伸び悩みやすくなってしまいます。
とはいえ、本人が好きなことや遊びをさせるだけでは、親として不安になる気持ちもあるでしょう。そういう場合は、好きなことや遊びの中で学習させていく方法が一番です。